親の借金がある場合には相続放棄も賢明

親の借金というのは、場合によっては子どもにまでのしかかってくる問題です。よくある話としては、親が亡くなった後に相続をしたが、その後に親の借金の存在が明らかになり、子どもが返済をしなければいけなくなったというケースです。親の借金は子どもに返済義務があるわけではないですが、相続をしてしまうと子どもに返済義務が発生する場合があるのです。

細かい話をすると、限定承認をした場合には借金は子どもに返済義務はありませんが、基本的に相続をする段階で親の借金の存在を知らなければ、限定承認をしないケースがほとんどだと思われますから、厳しい場合も多いのです。また、相続放棄をするという方法もあります。しかし、相続放棄に関しても限定承認同様に、相続の時点で親の借金の存在を知らなければまずとれない選択になりますから、現実的にはとれる選択ではありません。

したがって、親の借金を子どもが背負わないようにするには、どっちの選択をとるにしろ親の借金を相続の前に知らないといけないとなります。しかし、これが難しいのです。というのも、借金の有無については相続人に調べる義務があるからです。

つまり、お金を貸している業者が伝える義務はないですから、相続人となる人間が被相続人の生前のうちに調べておく、聞いておくという対処をしていかないといけないとなります。亡くなった後でも相続をする前に調べることは可能ですが、より大変になる、手間がかかる可能性もあるので、できるならば生きているうちに借金の存在について明らかにしておいた方が良いということになるのです。そのうえで借金がないということが分かれば単純承認で相続をすれば良いです。

借金はあったが金額がよく分からないというときには限定承認をすれば、少なくとも借金を背負うことは回避でき、相続したお金で全て返済をして余りがあればそれを相続するということができます。そして、明らかに借金の額が相続するお金よりも大きい場合には、相続放棄をすれば良いとなります。親の借金と相続放棄をすれば相続されるものもありませんが、借金を背負うことも回避できます。相続放棄を含めて、限定承認や単純承認といった相続の仕方についての方法は詳しく知っておくと良いでしょう。